STORY

Prologue

とある街角にて・・・

ニャー…

自宅への帰り道、
聞き覚えのある猫の鳴き声が背後から聞こえた。

タマジロウ
ニャー…
ご主人(貴女)
あれ、タマジロウ!?
なんでこんなところに?

おいで、タマジロウ~
タマジロウ
ニャ~♪

このにゃんこは「タマジロウ」。

およそ1年前、自宅付近でひどく衰弱しているところを見かけ、保護した。

自宅に連れ帰り、数日間にわたり介抱した結果、だんだんと元気を取り戻してくれた。

が程なくして、家でタマジロウを飼っていることがご近所の方にバレてしまった。私の家はペット禁止なのだ。

泣く泣く、私はタマジロウを家から出すことにした。

その後タマジロウは、近所の公園に住み着いた。

私は毎日公園まで行き、タマジロウの様子を見がてら好物のペットフードを与えていた。

その頃、私はいろいろなことがうまくいっておらず、よくタマジロウに私の泣き言を聞いてもらっていた。

ご主人(貴女)
最近、いつもの公園にいないけど元気してた?
タマジロウ
ニャ~!
ご主人(貴女)
あれ、首輪?

そっか、誰かに飼ってもらったんだね♪
よかった…安心したよ。

うちはペットを飼えないから、ずっと心配してたんだ。
タマジロウ
ニャン、ニャン!!

「タマジロウ」が首を振ると、首輪から一枚の紙切れがポトリと落ちた。

ボクレン
boku-ren.com
ご主人(貴女)
ん、紙切れ?

ボクレン?
タマジロウ
ニャン!!!

ボクレン?

何だろう?

URLとQRコードが書いてある。

おそるおそる、私はスマホで「ボクレン」と検索してみる。

ご主人(貴女)
恋愛相談か~

私の悩みは解消するのかな?
タマジロウどう思う??
タマジロウ
ニャ~!ニャ~!!
ご主人(貴女)
励ましてくれてるの?
ありがとう、タマジロウはやさしいね。

あ、そうだ!
タマジロウが好きなおやつ持ってるの。たべる?
タマジロウ
ニャ~♪

タマジロウも飼い主を見つけて前に進んでいる。

それに比べて私は…

タマジロウが持ってきた一枚の紙切れ…

ボクレンか…

もう恋愛はこりごりだと思っていたけど、

もう一度がんばってみようかな…


タマジロウたちの様子を遠くから見つめる女性。

後輩で近所に住む「しほ」である。

後輩

先輩、あんな所で何してるんだろ?

いけない、アプリで知り合った彼との待ち合わせに遅れちゃう!!
急がなきゃ。

男性経験が皆無であり、数日前に初めて参加した「合コン」ではヒドイ空回りをした。

落ち込みつつも、このままではマズイと思い、その日のうちにマッチングアプリをインストールした恋活に励むまじめな女子である…

ただ非常に不器用な子である。

しほは、先輩に声をかけようかと思ったが、待ち合わせの時間に遅れそうなので急ぎその場を後にすることにした。

一方そのころ・・・書斎にて

まなぶ
あれ?
今日はクロネコがいないな。

・・・どこか散歩にでもいったのかな。まぁいいか。

さてと、このネット記事に書いてあることは・・・
なになに・・・・ん!?

まなぶは、ネットで見つけた怪しげな記事をいぶかしげに見ていた。

この記事に書いてあることはどうなんだろう?

これを読んだ女性はいろいろと誤解をしてしまうのではないだろうか…うーん。

考え込むまなぶをしり目に、今日も夜は更けていく。